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コレクション: STAGE3

変異辯 一名、天變地異拾遺 全 - 翻刻

変異辯 一名、天變地異拾遺 全 - ページ 6

ページ: 6

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を降(ふ)らし雷電(かみなりいなづま)を発(はつ)して、其音恰(そのをとあたか)も車(くるま)の石道(いしみち)を走(はし) るが如(ごと)く、時(とき)によりては十条(とすぢ)も十五|筋(すぢ)も掛(かゝ)ること ありて、船(ふね)などこれに行逢(ゆきあ)ふ時は、忽(たちま)ちに覆(くつがへ)され 或(あるひ)は巻上(まきあげ)らるゝことさへありて、船乗(ふなのり)の為(ため)には尤(もつと) も恐(をそ)るべきものなり、若(も)しこれに出逢(であ)ひて避難(さけがた) き場合(ばあひ)に至(いた)らず、速(すみや)かに大砲(たいほう)を打掛(うちかく)れば、其勢散(そのいきほひさん) じて危難(きなん)を免(まぬが)るゝことあり、抑(そも〳〵)この顕象(あらはし)を天(てん)より 龍(りゆう)の降(くだ)りて潮(うしほ)を巻上(まきあぐ)るといふなれども、全(まつた)く然(しか) るものにあらず、空(そら)の雲は陽(やう)の越歴(ゑれきとる)を含(ふく)み、海水(うみのみづ) は陰(ゐん)の越歴(えれきとる)を含(ふく)み、其二(そのふた) つの越歴|互(たがい)に相引合(あひひきあ)ひ て、かゝる象(かたち)を顕(あらは)すなり といふ、陽(やう)の越歴と陰(ゐん)の 越歴と、互(たがい)に相引逢(あひひきあ)ふこと は、天変地異(てんべんちゐ)の雷除(かみなりよけ)の柱(はしら) の条(じよう)に解(とき)たるが如(ごと)し、ま た龍巻(たつまき)の水(みづ)は海(うみ)より昇(のぼ) るにはあらで、空気(くうき)の中(うち)