翻刻
中山先王廟
自天使館至先王廟二里許天使館東有天妃宫宫
前有方沼池過池東北沿隄行不半里有泉崎橋橋
旁有孔廟由廟東行數百步北折爲長虹隄隄長亘
二里許下作水門七以通潮《割書:隄旁有小石山名七星|山七石離立沙田中》
隄盡北折爲安里橋《割書:此處地名安里故名汪錄作眞|玉橋悞另有眞玉橋在豐見城》
《割書:北玉潮|之上》過橋東折卽中山先王廟廟前松岡數重左
右流澗寛丈許環注安里橋下入海廟前石路方廣
左右立木坊及下馬石碑左右各一廟垣四周皆礪
現代語訳
中山先王廟
天使館から先王廟まで約二里。天使館の東に天妃宮があり、宮の前に方形の沼池がある。池を過ぎて東北に沿って堤を行くこと半里に満たずして泉崎橋がある。橋のそばに孔廟があり、廟の東から行くこと数百歩、北に折れて長虹堤となる。堤の長さは約二里に及び、下に水門七つを作って潮の通りを良くしている。《割註:堤のそばに小石山があり、七星山と名付けられている。七つの石が沙田の中に離れて立っている。》
堤が尽きて北に折れると安里橋となる。《割註:この場所の地名が安里なのでこう名付けられた。汪録では真玉橋と記しているが誤りである。別に真玉橋が豊見城にある。》《割註:北玉潮の上にある。》橋を過ぎて東に折れるとすぐに中山先王廟である。廟の前に松岡が数重あり、左右に流澧があって幅一丈ほど、環って安里橋の下に注ぎ海に入る。廟前の石路は方形に広がり、左右に木坊と下馬石碑を立て、左右に各一つずつある。廟垣は四周すべて礪石で築かれている。