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コレクション: コレクション2

BnF. Département des manuscrits. Japonais 4670 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 4670 - ページ 46

ページ: 46

翻刻

【右頁】   玉(ぎよく)旙(ばん)竿(かん)孟(もう)康(かう) 義名(ぎめい)を琢(みが)くことは。 玉(たま)の如(ごと)く。武勇(ぶゆう)を 顕(あらは)すことは。旙(はた) 竿(ざほ)に似(に)たり 身(み)は旙(はた)よりも 翻(ひるがへつ)て軽(かろ)く。 心(こゝろ)は竿(さほ)よりも 真直(ますぐ)にして かたし。動静(どうじやう)よく  此寶玉(このほうぎよく)を。    持獲(たもちえ)たり 【左下欄外】 ウ上◯中ノ十 【左頁 右下欄外】ヲ上◯中ノ十一   立(りつ)地(ち)太(たい)歳(さい)阮(げん)小(せう)二(じ)  主(あるじ)剛(つよ)ければ艸屋(さうおく)【左に(カヤブキ)】 還(かへつ)て鉄城(てつじやう)に 勝(まさ)れり 呉用(ごよう)が 所好(のぞむ)數斤(すきん)の 鯉(こひ)は譚(はなし)のうち に龍(りゆう)と成(な)らんず 㔟(いきほひ)あり網罟(あみ)を 黄泥岡(くはうでいこう)の嶺(みね)に 攤(さばひ)て東京(とうきん)への贈(おくりもの) 山鯨(やまくじら)てふ大漁(だいりやう)あり その重(おも)きこと十万貫(じうまんぐわん)

現代語訳

【右頁】 玉旙竿 孟康 義名を磨くことは玉のようであり、武勇を表すことは旗竿に似ている。 身は旗よりも軽やかに翻り、心は竿よりも真っ直ぐで堅い。 動静をよく心得て、この宝玉を手に入れ保持している。 【左下欄外】ウ上◯中ノ十 【左頁 右下欄外】ヲ上◯中ノ十一 立地太歳 阮小二 主人が強ければ、茅葺きの草屋でも鉄の城に勝る。 呉用が望む数斤の鯉は、話の中で龍となる勢いがある。 網を黄泥岗の嶺に広げて、東京への贈り物という大漁を得た。 その重さは十万貫という山鯨(大きな獲物)であった。