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コレクション: コレクション6

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 4260 (2) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 4260 (2) - ページ 15

ページ: 15

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【右丁】 きことなりされは女人はおとこの子のつみを 一人にきすともとけり又おもてはほさつ【菩薩】に して同心はやしや【夜叉】のことしともありある 程にはよくほとけのたねをたつてちこくの つかひなりともきこゆかゝるあくこうふかき 女人のいかてうかむへきをかたしけなくけう しゆしやくそん【教主釈尊】女人のために一せう【「一生」或は「一抄」か】めうてん【「妙典」カ】 をときたまひて女人のしやうふつ【成仏】をし めし給ふされは五のまきのたいはほん【だいばぼん(提婆品) 注①】に 一しやふとくさほんてんわう【一者不得作梵天王 注②】ニしや大しやく【二者帝釈 注③】 【左丁】 三しやまわう【三者魔王 注④】四しやてんり【「わ」に見えるが「り」とあるところ】んしやうわう【四者転輪聖王(じょうおう) 注⑤】 五しやふつしん【五者仏身 注⑥】うんか女しんそくとくしやう ふつ【云何女身速得成仏 注⑦】ととき給へりこれほつけのめいもん【明文。めいぶんとも。法典などに明らかに定めてある条文】 なりしかれはけたい【懈怠(けだい)=おこたり、なまけること】なく此きやうをわすれ すしん〳〵にふかくおさめくちにはみたのみやう かう【弥陀の名号】となへ給はゝあんらくせかいにいたりて ほとけのたいさ【台座】はつらなりたまはんことうた かひあるへからすされはすいこてんわうと申 すははんせうのくらい【万乗の位=天子の位】にそなはり給へとも 女人の身なれはうかひかたきことをなけ 【注① 提婆達多品(だいばだったぼん)の略。「妙法蓮華経」巻五の最初の品名】 【注② 一には梵天王となることを得ず。梵天王=インドの古代宗教で、世界の創造主として尊崇された神。仏教にはいって仏教護持の神となった。】 【注③ 二には帝釈 帝釈=帝釈天の略。インドの古代の神。仏教にはいり梵天とならび称される仏教の守護神。】 【注④ 三には魔王。 天魔の王。常に正法を害し、衆生が仏道にはいるのを妨げる者。】 【注⑤ 四には転輪聖王 四天下(須弥山の四方にあるという四つの大陸)を統一して正法をもって世を治める王】 【注⑥ 五には仏身】 【注⑦ 云何に女身速やかに成仏することを得ん】

現代語訳

【右丁】 きことなのです。されば女人は男の子の罪を一人で背負うとも説かれています。また表面は菩薩のようでありながら、心の内は夜叉のごとき者もあります。ある程度は仏の種を断って地獄の使いなりとも聞こえます。かかる悪業の深い女人がいかに浮かぶべきか難しいのですが、ありがたくも教主釈尊は女人のために一生(または一章)の妙典をお説きになって、女人の成仏をお示しになりました。されば五巻目の提婆品において『一には梵天王となることを得ず、二には帝釈、 【左丁】 三には魔王、四には転輪聖王、五には仏身。云何が女身速やかに成仏することを得ん』とお説きになりました。これは仏の明文なのです。しかれば懈怠なく、この経を忘れずに心々に深く納め、口には弥陀の名号を唱えなさいませ。そうすれば安楽世界に至って、仏の台座に連なりなさることは疑いあるべからずです。されば推古天皇と申すのは万乗の位にお備わりになりましたけれども、女人の身であれば浮かび難きことを嘆き

英語訳

【Right page】 matter indeed. Therefore, it is taught that women bear the sins of their male children alone. Moreover, there are those who appear as bodhisattvas on the surface but have the hearts of demons within. To some extent, they are heard to sever the seeds of Buddha and become messengers of hell. How difficult it is for women with such deep evil karma to be saved! Yet graciously, the Teaching Master Śākyamuni expounded a wonderful sutra (or chapter) for the sake of women, showing the path to Buddhahood for women. Thus, in the Devadatta chapter of the fifth volume, it is taught: 'First, they cannot become Brahmā kings; second, Indra; 【Left page】 third, demon kings; fourth, wheel-turning sage kings; fifth, Buddha-body. How can the female form quickly attain Buddhahood?' This is the clear text of the Buddha. Therefore, without negligence, do not forget this sutra but deeply embrace it in your heart, and with your mouth chant the sacred name of Amida. Then you shall reach the Land of Bliss and join the Buddha's throne without doubt. Even Empress Suiko, who held the position of ten thousand chariots (the imperial throne), lamented the difficulty of salvation due to her female form