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コレクション: STAGE1

安政二乙卯年十月二日大地震之事 - 翻刻

安政二乙卯年十月二日大地震之事 - ページ 26

ページ: 26

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     仮宅ハ深川黒江町え出候是ハ長兵衛弟質渡世致居      故右見世番頭え預ケ此方え参候よし 一江戸町二丁目三浦屋吉右衛門右地震之節穴藏え入候か宜敷迚  夫婦を始め遊女五十人も有之候内ニ而頭立候分斗半分程穴藏え入  候処ニ家潰レ落其上焼失致し不残穴藏ニ而蒸焼ニ相成候由     家蔵を穴へ落せし報ひ成て  仮宅深川仲町       今穴で憂目みうら屋 一京町一丁目杵屋清吉遊女五十人斗有之候処タ大地震ニ亭主  金四百両程財布二入首二懸逃出し候処ニ道二振落し三百両  斗財布二残り居候所大門外土手之割目え落込もがき候得とも  出る事不叶候処へ郭内の若者通り懸候ニ付是を呼留何卒  引出し助ケ呉候ハゝ財布ニ有之候金を半金可遣由申候ニ付  若者立止り清吉を引出し助け候ニ付右約束の通り財布を  取出し半金遣し可申と致候処ニ右若者財布を大集取  逃去ルよし然ル処同十八日大嵐の夜召捕ニ相成入牢致候由    うそつかす呉れる積りを皆取て       持てまねしでなんと清吉    仮宅浅草山之宿東側え出る 一角町河岸小見世ニ而加島屋平兵衛右大変之砌女房山谷之  寺え逃行候処二懐妊致し候が右騒ぎニテ急二虫かはり候間  湯棺場え欠込安産致女子出生致し候吉原ニて大勢変死  有之中ニて家内壱人も怪我無之其上娘壱人ふへ候間目出度  迚墓場にて生の娘故おはかと名付候處親類之者夫ニ而ハ  悪敷由申候二付然らハ火事の中にて生れ候間おかじと名付