翻刻
此家々ニ而はなしミ容ハ取る夫ゟ馬喰町三十日逼留此所ニ而は
ふり客取若者引宿屋かし金一日弐両ツゞ此之内仮宅の
御免出る依之其場所え立退過しと相成
仮宅之場所初メ九拾弐ケ所千日 御免之引料直段之訳ニ而相止
尤藪下根津ニ而仮宅仕度致候家も有之
全仮宅之場所
浅草聖天町山宿花川戸田町馬道瓦町広小路
深川山本町仲町西横町黒江町本所松井町御旅弁天
入江町六尺屋敷なり
千曰 御免ニ相成候得共郭中中間ニ而五百日之積此前も
跡さびれ候故今度跡も繁栄ニ候得は跡願候積之よし
辰三月廿日ゟ成田山不動尊開帳日延共六月朔日迄有之
候ニ付深川大当中ニも久喜万字大藤小紅屋永喜岡本
評よく御旅の甲子屋評よく普請の評判別而よし
此度深川仮宅ハ焼跡明地え新規ニ建候故表庭中庭等を
取景気よろしく出来候久喜万字やえ地震座敷云
中え大キなる丸太柱立候座鋪出来る御旅甲子屋中庭
初メ桜樹八拾本程植る跡は花菖蒲を植る
岡田屋二小見世の伊勢藤同居ニ而山之宿え出る此外二も小見
世弐軒持寄有之浅草深川共新見世拾軒程出来る
中二珍敷は佐野槌屋の四枚目の遊女黛御褒美頂戴
浅草山の宿町
所持地面ニ仮宅罷在候
新吉原江戸町弐丁目
家持せい後見
源右衛門抱遊女
かね事
黛
其方義幼年之節両親ニ別れ八才之節知者之もの世話ニ而