翻刻
〇湯之山八景(ゆのやまはつけい)
御社(みやしろ) 夜雨(よるのあめ)
浜田(はまのた) 落厂(らくがん)
貝石山(かいせきさん) 秋月(あきのつき)
御湯瀬(おゆのせ) 夕照(せきしやう)
世文字(よもじ) 帰帆(きはん)
城山(しろやま) 晴嵐(せいらん)
西仙寺(さいせんじ) 晩鐘(ばんしやう)
布引山(ぬのびきやま) 暮雪(ぼせつ)
〇諸方(しよほう)里数(りすう)
京(きやう) 廿六里
大坂(おゝさか) 伊賀越 廿五里半
堺(さかい) 同 廿八里半
奈良(なら) 十七里半
初瀬(はせ) 十五里半
彦根(ひこね) 廿二里半
関(せき) 七里
名古屋(なごや) 廿三里半
桑名(くわな) 十五里半
白子(しろこ) 八里
内宮(ないくう) 十二里
外宮(げくう) 十一里
鳥羽(とば) 十四里
田丸(たまる) 十里半
相可(あふか) 八里
射和(いざわ) 八里
松坂(まつざか) 六里
久居(ひさい) 三里
津 四里
伊勢国(いせのくに)壱志郡(いちしこほり)榊原(さかきばら)温泉(おんせん)来由(らいゆ)
湯(ゆ)の起源(きげん)
榊原(さかきばら)の里(さと)貝石山(かいせきざん)のふもとに出湯(いでゆ)
あり是(これ)七栗(なゝくり)の湯(ゆ)といふなるべし
七(なゝ)くりとは郷(がう)の名(な)にして榊原(さかきばら)といへるも
同(おな)じ七(なゝ)くりの郷(がう)なりしが昔此處(このところ)