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コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

化物一家髭女 2巻 - 翻刻

化物一家髭女 2巻 - ページ 8

ページ: 8

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郷ゑもん【?】 こう しう をも【甲州をも立ち退き】 たち のきこゝか しこをあ るきもゝ いさかの へんにて 日 くれ 【屋根の下へ続く】 けれはやとを かりける【本文は23行目に続く】 【女房の台詞】 あるし【主】のるすにわた くしかとめますることは ゆきのたんの上 るり【浄瑠璃】おつとはたこくの るすいつまてもゆる〳〵と とまりなされませ 【女の尻尾のあたり】 ある し の 女ほう【(宿の)主の女房】 三十は か り な る が【三十ばかりなるが】 【その下へ】 よろこひ 郷ゑも んを  とめる 【郷ゑもん=郷介の台詞】 これはよいところへ まいつたわれ□ いそくたひてはなし【急ぐ旅ではなし】 そんならをせわに【そんならをせわニ】 なりませふか 【左ページ右端中ほど】 郷すけやとを【郷介、宿をかり】 かりあるし の女ほう 【左上へつづく、かすれが多し。】 にくと かれ【主の女房に、くどかれ】 よふ く る まて はな     し【夜更くるまで話し】 けるかふと     女     ほうの     かほをみれは    てにかけ      し    へく内   か   その   まゝ    也 おまんか くひ【おまんが首】 郷介をみて から〳〵と わらふ ころ されし こせかゆうれい【瞽女が幽霊】 うらみをいふ 【郷介の袖の下、かすれている】 ■■ど■■し ■■た■■ 【郷介の左下】 ま■ の■■   ■■ なん■■ゆへ □… む□ ■ ■

現代語訳

郷右衛門(正しくは郷介)は甲州をも立ち退き、あちこちを歩き回り、もくい坂の辺りで日が暮れたので、宿を借りた。 【女房の台詞】 「主人の留守に私が泊めさせることは、雪の段の浄瑠璃のように『夫は他国の留守』、いつまでもゆっくりとお泊まりなさいませ」 (宿の)主の女房で三十ばかりの者が、喜んで郷右衛門を泊める。 【郷右衛門(郷介)の台詞】 「これは良いところへ参った。我らは急ぐ旅ではない。それなら世話になりましょうか」 郷介は宿を借り、主の女房に口説かれ、夜更けるまで話していたが、ふと女房の顔を見れば、手にかけた(殺した)下男可内がそのままの姿であった。 おまんの首が郷介を見てからからと笑う。 殺された瞽女の幽霊が恨みを言う。 [郷介の台詞の一部、文字がかすれて判読困難]