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コレクション: 養蚕の書

養蠶實驗録後編 - 翻刻

養蠶實驗録後編 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

 違ひありよき工夫の人尓/随(志たが)ふべし又建まぶしの藁は  繭かき取る跡何連の用尓も/達(た)つ捨へからず〇糸取り様  の事は國々尓て流義多し又近年は/尚色々(なをいろ〳〵)の取方尓仍  て道具も様々あれは其道尓/委(くわ)しから須して/整(なまじゐ)に/教(おしへ)え  だてして/却(かへつ)て/煩(わづら)はしむへし/図解(づかひ)尓志るしたる/書(しよ)も/養蠺(やうざん)  /秘録(秘録)尓も/委(くわ)しき様なれとも事足ら須又時尓合は須口傳  ものなれは/功者(こうしや)を/雇(やと)ひて?ふへし/唯(たゞ)繭となりし越  /能(よ)く/干揚(不しあげ)て置へし〇尤生の内は糸取よく糸目多く出  て/枡数(ますかず)も/余計(よけい)取れて/果敢(はくわ)ゆくもの也日増尓繭堅く  なる尓付。取り悪く/漏屑(ろうづ)。もでる故尓上糸/減(へ)る干上たる  繭も暑中までは生繭の/部(ぶ)なり秋風立て後は弥上糸の  出少なし/働屑(ろうづ)多し升/数(かづ)も多く取れ須又は鼠も喰ひ  又/鰹節(かつぶし)尓つく虫多くわき出て喰ひいろ〳〵の/患(うれ)ひ  出来て日増尓/減(へ)るばかり也繭買商人は初繭を手  尓入ると五升七升宛/数十軒(春じつけん)尓/配当(はいとふ)して上手の/取(と)り  /人(て)を?頼み尓/釣(しば)る/事(こと)を/我勝(われがち)尓する也又生繭干  繭とも其侭市尓賣るもあり又異人も繭。糸。共尓買  ふものなれは上手に干して賣るへし又上手の取り/人(て)を  道具持参尓て一両人雇ひ入れとらせなば家内の婦女  直尓見習ひ忽ち覚え安き物にて年中の稼と