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コレクション: 養蚕の書

養蠶實驗録後編 - 翻刻

養蠶實驗録後編 - ページ 41

ページ: 41

翻刻

 猶飼方の/秘事(ひじ)は前編尓/委(くわ)しく/記(志る)し置く/洩(もれ)たる  を此編尓/揚(あ)げ記須      /蚕飼(こが)ひ/中(ちう)。桑の入目幷糸目/分量(ぶんりやう)の事       附/手(て)を/洗(あら)ひ/清浄(しよふ〴〵)尓すべき/雑話(ざうわ)  上/畠(はた)尓桑ばかり仕立。/盛(さか)り尓は桑葉壱反歩尓て十五六駄迄は  あるものなり但一駄とは/小荷駄馬(こ尓だむま)尓六/束(ば)附け也  一束の斤目凡五六貫目一駄の/賣買(うりかひ)平年の/價(あたひ)  金壱分より弐分位尓迄桑ふ足年は三分より  一両も/し(為)。又世間/一統(いつとふ)蚕上作して桑の/芽立(めだち)あしき  年は蚕上り前尓/飼(か)ひ/詰(つめ)是非なく/我勝(われがち)尓/糴(せ)り/合(あう)    時は一駄の/價(だい)弐両も《割書:昨今辰巳年所により五六両も志たる也|三両もする事まゝ有へし此時》  /薄情(はくじやう)のものは/我(わ)が蚕は川尓流し桑を売りて大利  を得るもまゝ有る/事(こと)なれと/必(かなら)ずする/事(こと)尓あらず  〇桑一駄尓て繭一斗は出来る物なり繭の/儘(まゝ)売りても  当時/流行(りうかう)の品尓て当時/直段(ねだん)金一両餘尓は現金  なるへし一斗の内より上糸はかり七十目より九十目  迄は斤目出るもの外尓中下の糸も出るなれは  糸取/賃(ちん)の/助(たすけ)となり當節上糸直段金一両尓五  十目内外ゟ七十目位迄するなれは糸尓して賣れは女の  /手業(てわざ)尓て一斗の繭を二日三日尓は取るなれは  此本を著たるは文久三癸亥年此時壱分  之品は壱両也文久通 宝元四文に始りて  五十七文に成る諸品共右之?・・・