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コレクション: 養蚕の書

養蠶實驗録後編 - 翻刻

養蠶實驗録後編 - ページ 43

ページ: 43

翻刻

 〇大麦を作りし畠の桑切取時は/?(のげ)を/束(たば)年/込(こ)ま  ぬやう尓氣を付へし四度/起(おき)て後の蚕は桑喰ひあらく  葉尓引付たる/?(のげ)の元を葉ととも尓少し口尓入を/吐(はき)  出す/事(こと)叶は須葉をば/喰止(くひや)め/仰向(あふむけ)尓なりて/?(のげ)ば  かり/棒呑(ぼうのみ)尓して/段々(だん〳〵)と/深(ふか)く入り/苦(くる)しみ/死(し)す。見るも  ふ/便(びん)なり是は/露桑(つゆくわ)江付くなれは/雨降(あめふり)の時は  用心すへし志かし蚕は情ある虫尓て/数多(あまた)/取扱(とりあつか)ふ  事尓てむづかしく云へは限り無し大作する物は蚕尓は限  ら須萬事の心得たる迄尓て/行届(ゆきとゞ)かぬもの也      桑取の事  桑の若芽は/土際(つちぎわ)の小枝か又は/懷枝(ふところゑだ)とて年々  /鎌(かま)尓て/伐(き)る/節(ふし)の所より根がらみに/細(不そ)く/短(みじか)く出たる  /髭(ひげ)枝尓/芽(め)を早く出須なれば蚕/掃落(はきおと)しの頃ゟ  入物を/腰(こし)尓付て髭の如き/短(みじか)き小枝の分残ら須  手尓てかき取り幼飼の内は畑の桑。木毎尓/一度宛(いちどヅゝ)  /摘採(つみとり)廻るへし此枝は始め尓は取りよし飼よし木の  /為(ため)尓よし其/儘(まゝ)置けは。後。蚕/喰盛(くひざか)りの時/忙敷(せはしく)  /桑切(くわきり)の/妨(さまたげ)となり/果敢(はか)取ら須殊尓桑拵への時尓も  手数多く掛り/雨天(うてん)の節は多くは/廃(すた)りとなる  ものなれは是を始め/手透(て春き)の内/木毎(きごと)尓/摘(つ)みとり