翻刻
河原湯 甚熱也湖水たゝゆる時は
熱し乾く時はぬるし
一せんき 一すばく 一はらのいたみ
一ぢ 一りんびやう 一ひいきよ
一諸むし 一がいき 一むねむし
一きよそん一きよろう 一しつあ?たり
一たん 但し黄疸にはわろし
瘡毒(さうとく)癲癇(てんかん)脹満(てうまん)等にいむべし
此湯にしげく入る時は眼に□【赤ヵ】#1爛を
生す熱気のいたす処也薬師湯
自在湯にいりてよし
一四十以上虚性なる人もつはらいる
べしわかき人にはかつも多し
一狩漁(かりすなどり)を好はおもはず冷にのそみたる
などつもりて心地そこなひし人
いりて妙なり
一せんきにて陰嚢(きんたま)のはれたるひと
はじめより此湯へいる時は弥増り
てなんぎなり一七日過て害なし
しかれ共さしあたりなんぎゆへ
中湯へ入て後此湯へ入べし
荒湯
西北の隅百余間を隔てゝ湖の
きしに有人浴せず是を引て
自在湯と号す
自在湯 平清也洪水にて用水
不自由なる時は此湯にて
めしをかしきてよし
一せむし 一ちうぶ 一づつう