みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE9

安政二年震災記事 完 - 翻刻

安政二年震災記事 完 - ページ 60

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 連て庭へ逃たるが南の方ゟ奥住居倒東方ゟ土蔵倒右母子とも  其所に打敷れたり当主其由を聞土瓦取除見れは母子とも  手を互に抱合即死也翌三日夜ゟ庭中火二ツもへ深夜ニ及び  ては亡霊形を顕し或は悲泣の声不絶など風聞あり ○御目付千二百石本所一ツ目鈴木四郎左衛門殿二日夜調物有とて  一室ニ有しが右地震にて玄関ゟ客の間潰れたる故悴四郎次ヲ  以て用人を呼しむるに帰り来ざるゆへ自身も出見る処土蔵の壁  崩用人即死四郎次は途中客の間梁の下に即死外に用人  伊奈源兵衛幷家士男女五人死屋敷残りなく焼失也 ○大番組頭小石川諏訪町高五百石柳瀬正左衛門殿二日夜寝所二而  夫婦とも即死家来清水平五郎主人の安否を伺んとて  部屋ゟ駈来るに中の間にて足を打敷五六間計延て即死  外四人男女即死せしとなり ○本所五ツ目榊原式部大輔殿下屋敷にては施行有之由を  承りたり迚五十余人程徒党いたし参りけるゆへ大沢某外六人  立出左様之儀無之由打断といへ共不聞入終に彼七人を打  倒し米蔵へ行米六十俵を奪ひ取行衛不知逃失けるとなり  依之以後門内に鉄炮を飾り厳重ニ成し後右乱妨者も  来らすなりしとなり ○御留守居本所一ツ目高五千石関播磨守殿は二日夜家士