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コレクション: STAGE9

安政二年震災記事 完 - 翻刻

安政二年震災記事 完 - ページ 66

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かわりしものは新参にて殊ニ壮年十八才なり然に大地震ニて 迚も命はなきものと覚悟きわめ柱に然与取付居し 処八方に火起りけるゆへしらせの太鼓打ならし追々 おをかけ太鼓打切是ゟ所々御同役にて打出せし由  其後何れより太鼓打初メし哉御調へありしに御茶  水にて打候を承り打候およし所々にて申上候によつて  右 召出され御誉ニ相成下田歟箱館へ転役被  仰付候よし又御茶水 某はかゝる大変の場  に至り懈怠なく勤役せしを褒美にも及ばす差  置候段不束之至りの由ニて遠慮被 仰付候哉ニ風聞                     梅?彦鉄 兼而御触ありし江府諸寺の釣鐘御鋳潰し可有由 十月三日与定りしに二日夜地震ニて其御沙汰今ニなし  戯歌ニ   つく度に花をちらせし咎ならん今はたゝらに               入相のかね   吉原妓楼さの槌抱のうかれめ黛といふ妓幼年にして   父母にわかれ日ころ逢たきよし思ひ暮せし処今度   の大変にて廓中焼亡し山の宿ニ仮宅す此節江戸中   所々に御救小屋建られ窮民を置れける黛爰におゐて   数多の内には父母もいます事もあらんと仮宅勤中は曲輪   とは衣裳髪飾も省略故是を代(しろ)なして土鍋数多く   買求メ御小屋の人々へ施行さし出しける事御聞に   達し尾褒美頂戴す 父母には逢しか逢さる歟不知 此節   川柳愚風     親はしらず先ツめくり逢ふ施行時 キタ信郎     施こした鍋は筑摩の客の数    愚