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【右丁】
座につらなり楽器(がくき)の音(ね)をこゝろみ夫より
二鳥居(にのとりい)の前に参り向ふ道すがらつゞみ
をならし家々の灯(ともしび)をしめし往来の人を
とゞむ此時 社頭(しやとう)の御(み)あかしをもしめし侍(はへ)る
祝詞(のと)の師(し)壱人神前へまいり向ひ願主諸願
成就家内 繁昌(はんしやう)子孫 繁栄(はんゑひ)福寿増長(ふくじゆぞうちやう)の
祈念(きねん)す其ヶ(か)所(しよ)ふかき神秘(しんひ)の子細 侍(はへ)る事
【左丁】
なり残る舞人(まゆふど)は楽器(がくき)をとゝのへて相待 祝(の)
詞師(とし)下向しかへり祝詞(のと)の義おはりて各
次第に立つらなり御神楽(おかぐら)を奏(そう)し奉るなり
其儀おはれは一鳥居(いちのとりい)の外(そと)にて氏神(うぢがみ)の社
にむかひ奏(そう)すそれもおはりぬれは大田(おほだ)の社
に参り向ふ此御神は福寿(ふくじゆ)の事を専(もつはら)に守
り殊に御田楽(おかぐら)を愛(めで)させ給ふゆへある御神