翻刻
【右丁】
なれは本宮(ほんぐう)のことく奏進(そうしん)し侍(はへ)るなりそれ
神代のむかし天照大神 神楽(かくら)をめて給ひ
磐戸(いわと)を明(あけ)て出させ給ひし本縁(ほんゑん)なれは昔(むかし)
より神役(じんやく)にしたかふ人のほかそのかたちをう
かゞひみる事をかたくいましめ給へりしか
あるゆへに祝詞(のと)の次第 神楽(かぐら)の作法など
深秘(しんひ)の義 侍(はへ)れはあらには申がたし全体
【左丁】
当社は陰徳(いんとく)の御神(おんかみ)にて男神(おがみ)伊勢(いせ)皇太神宮(こいだいじんぐう)
は陽徳(やうとく)にしてしかも女神(めがみ)にまします天地
陰陽両神 相対(あいたい)の御神徳(ごしんとく)霊験(れいげん)いちじる
しくおはしまし伊勢に内外(ないげ)賀茂に上下(じやうげ)
の両神立せ給ふ日本に大社(たいしや)とあかめ給ふは
此 両宮(りやうくう)に超(こへ)たる御神ましまさすもろこし
の皇朝(こうてう)類苑(るいゑん)と申書にも伊勢賀茂両神の