翻刻
【右丁】
愚按するに燃灯草を土俗白木と覚
へたるもありひか事也白木は別種なり此
草の事そのかみ稲生荒水に尋しかは詳
名不知なり嵯峨わたりにもねんとう草と云
つかねて松明のかはりに用ゆといへり予
按するに燃燈の字日本紀にみあかし
ともすと訓せり火をともすより燃灯
草と名付たるにや又此草の和名を玉箒
【ここまで前コマと同じ】
【左丁】
《割書:清茂群記類鑑ノ抜》
燃燈祭 正月下子日
清茂按燃燈祭日是子日遊
之儀歟社司氏人精進頭人《割書:各|衣》浄
燃灯草小松等を根こじにして
《割書:兼口出納之役人|持参于社司亭》御生所之前丑寅の隅
の方へそなへ申也又本宮より末社
まて折櫃に入れてこれを供す
る事也当日の作法くはしき事は
其次第に見へたり或説云子子日
の遊は天地開闢のはしめを祝す
るの儀歟天は子に開け地は丑に
ひらけ人は寅になるとあれは一と
世の始に天地開くるの心を祝す
るならんとそ○燃灯の字は日本
記にみあかしとぼすと訓せり
傍書
寛安ニ若水ノ説ヲ尋ヌルニ燃燈
草ハ漢名不知《割書:云 | 々》嵯峨ワタリニ
モ此草アリネントウクサト云トソ