翻刻
臨(りん)貞二(ていじ)といへるもの。 何(なに)くれと 彼国(かしこ)
の 手(て)ぶりなど。 親(した)しく 語(かた)りたるを。
米山子(べいざんし)と 等(とも)に 兵庫(ひやうご)に 逰暦(ゆうれき)せし
折(をり)から。 聞(きゝ)たるまゝにかいしるして
置(おき)たりしを。 此(こ)たび 梓(あづさ)に
ちりばめて。 同志(どうし)のひとたちに
《割書:りうきう序2》
見(ミ)をまゐらせむとするものハ
黒川(くろかは)の 里人(さとびと)
浅嶺庵作良 印
時は天保ミつのとし
冬時雨月
壷輪楼高木書 印
現代語訳
臨貞二という者から、あれこれと彼の国の様子などを詳しく語ってもらったのを、米山子と共に兵庫を遊歴していた時に聞いたままに書き記して置いていたものを、この度印刷に付して、同志の人たちに
《割書:琉球序2》
お見せしようとするものである
黒川の里人
浅嶺庵作良 印
時は天保三年
冬時雨月
壷輪楼高木書 印
英語訳
From a person named Rin Teiji, I heard various details about that country and its customs when I was traveling in Hyogo together with Beizanshi. I had written down what I heard just as it was told to me, and now I am having it printed to show to like-minded people.
《Marginal note: Ryukyu Preface 2》
This is what I wish to present
A villager from Kurokawa
Senrei-an Sakura [seal]
The time is the third year of Tenpō
Winter, the month of seasonal rains
Korinrō Takagi writing [seal]