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【上】
去比申之御徳のたねの籾
弐石也遣候仏道をねかひ候上は
福智の二厳具足して菩提成熟
する斗にて候如此申候をはひとへに
十羅刹の仰と信仰せさせ給候て
いかに事かくる■【事ヵ】候とも此物をは
堅固の思をなして十年はけみて
御覧候へ長者とならせ給へく候
方便かけては世間むせ【元は「け(遣)」ヵ】かなひ
かたき事にて■【是ヵ】よく〳〵秘計を
めくらさせ給候はゝ当於今世
得現果報無疑候し穴賢〳〵
【下】
雖為富士門弟背大聖人
之御法心都【元は「門被」ヵ】立邪義候間
於彼門流為大聖人之御
本意下総真間之奉正
義帰伏之事【元は「処」ヵ】也仍帰伏之状如件
康暦二年《割書:庚|申》三月廿三日
砂門日什【花押】