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【右頁】
見点(でそろい)【「けんてん」左ルビ】のみへそめには表裏(ひやうり)の虚実(きよじつ)を考(かんが)へうかするてだて
かんじんなり痘人(ほうさうにん)の性(しやう)として風寒(ふうかん)にて表(ひやう)をとづる
もの有/裏(うら)の気のよわきもの有此外に毒氣(どくき)をすか
して発(はつ)するも有/是等(これら)詳(つまびらか)に弁(わきま)へてよき医師(いしや)を頼(たの)み
家内(かない)の介抱(かいほう)如在(じよさい)なく心得る事/肝要(かんよう)なり吉症(きちしやう)と言(いふ)
とも出浮(いでう)くまでは大切(たいせつ)也/風(ふ)としたる物にさゝわられて
至(いたつ)て軽(かろ)き疱瘡にても出浮(いでう)かずして変(へん)にあひ又は
折角(せつかく)出浮(いでうき)かけて引込(ひきこむ)もありかせ口より出浮がたき
を大事とすべし痘(いも)の始終(しじう)は全(まつた)く発熱(じよやみ)【ママ】の時(とき)に
弁(わきま)へしるべし見点(でそろひ)頭(かしら)面(かほ)より見へ手足(てあし)ともにばらりと
【左頁】
大(おう)
江(へ)
山(やま)
の
図(づ)
現代語訳
【右頁】
出そろいの見始めには表裏の虚実を考えて浮上させる手立てが
肝心である。疱瘡患者の性質として風寒によって表を閉ざす
者がいる。裏の気が弱い者もいる。この外に毒気を透かして
発するものもいる。これらを詳しく判別して良い医師を頼み、
家内の看病を如才なく心得ることが肝要である。吉症と言っても
疱瘡が出浮くまでは大切である。風のような軽いものに妨げられて
極めて軽い疱瘡でも出浮かずして変調をきたし、または
せっかく出浮きかけて引っ込むこともある。風邪口より出浮きにくい
ことを重大事とすべきである。疱瘡の始終は全く発熱の時に
判別し知るべきである。出そろいは頭・顔より見えて手足ともにばらりと
【左頁】
大
江
山
の
図