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コレクション: コレクション2

疱瘡心得草 - 翻刻

疱瘡心得草 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

【右頁】 見点(でそろい)【「けんてん」左ルビ】のみへそめには表裏(ひやうり)の虚実(きよじつ)を考(かんが)へうかするてだて かんじんなり痘人(ほうさうにん)の性(しやう)として風寒(ふうかん)にて表(ひやう)をとづる もの有/裏(うら)の気のよわきもの有此外に毒氣(どくき)をすか して発(はつ)するも有/是等(これら)詳(つまびらか)に弁(わきま)へてよき医師(いしや)を頼(たの)み 家内(かない)の介抱(かいほう)如在(じよさい)なく心得る事/肝要(かんよう)なり吉症(きちしやう)と言(いふ) とも出浮(いでう)くまでは大切(たいせつ)也/風(ふ)としたる物にさゝわられて 至(いたつ)て軽(かろ)き疱瘡にても出浮(いでう)かずして変(へん)にあひ又は 折角(せつかく)出浮(いでうき)かけて引込(ひきこむ)もありかせ口より出浮がたき を大事とすべし痘(いも)の始終(しじう)は全(まつた)く発熱(じよやみ)【ママ】の時(とき)に 弁(わきま)へしるべし見点(でそろひ)頭(かしら)面(かほ)より見へ手足(てあし)ともにばらりと 【左頁】 大(おう) 江(へ) 山(やま) の 図(づ)

現代語訳

【右頁】 出そろいの見始めには表裏の虚実を考えて浮上させる手立てが 肝心である。疱瘡患者の性質として風寒によって表を閉ざす 者がいる。裏の気が弱い者もいる。この外に毒気を透かして 発するものもいる。これらを詳しく判別して良い医師を頼み、 家内の看病を如才なく心得ることが肝要である。吉症と言っても 疱瘡が出浮くまでは大切である。風のような軽いものに妨げられて 極めて軽い疱瘡でも出浮かずして変調をきたし、または せっかく出浮きかけて引っ込むこともある。風邪口より出浮きにくい ことを重大事とすべきである。疱瘡の始終は全く発熱の時に 判別し知るべきである。出そろいは頭・顔より見えて手足ともにばらりと 【左頁】 大 江 山 の 図