翻刻
【右側】
配無紛事に候得は甚非分之願成段を申聞せ
可申旨仰之処畏て退り次両人え右之趣に候間
重て可召出旨今日は退候様仰にて退下
木船之者旅宿は御指図にて昨日あたり
替り候様子に相見えぬかや七兵衛紀伊守殿
御出入之由御門前にて物語にて承也
五月八日
一 牧野備前守殿ゟ切紙到来如左
被尋儀有之間明九日四ツ時可被相越旨
備前守被申候以上 牧野備前守役人
五月八日
鈴木播磨殿
戸田相模殿
【左側】
右請書前書之通故略之
九日
一 四ツ時牧野備前守殿え参上別席へ通り候処
惣席に大次郎市之丞居寺社役安田多膳え御
召に付参上仕候と申込候処可扣旨被申
申刻過双方訴詔場へ被召出尤貴布称之者下
縁也旅籠屋ぬかや七兵衛白砂に扣双方共扣居
寺社役其外数多侍中被詰凡半時計待居
候所へ服部権之進殿被出半切紙之手紙持出大
次郎へ被仰候は先刻差出し候書付定て難渋にて
有つらんと被仰併小堀数馬も此節上より御吟味
之義故京都役所へ申入呼出し候義と存候