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久保御隠居様御帰国ニ付致啓上候
兎角不順之気候ニ候処其許一統
御無事御暮珍重致候拙者共至極
丈夫ニ罷在候御安意可被成候
一先頃御定便ニ申遣候後格別用るも
無之候のよ義申遣候得共夫とも如何
哉と考罷在候先注文ハ精々致置候
一先便申遣候通去ル六日出立横浜へ参り
昨十四日夕御上ひしきへ罷帰り候同所ハ
見物場も無之出入九日ニ而□まんざニ
相成候同所御用向も扇吉申立は
模通不申致心配外ニニ而品々致□も
少し御用弁ニて相成懸り候得共扨々
扇吉申立不行届不束至極依之
同人も大□ニ御屋鋪向惣して候然レ共
拙者共骨折外諸事いたし骨折申ハ
実ハ此度之義ハ致心配候
一前文之通昨夕帰りニ漆山様へ申入候処
松嶋喜兵衛殿へ御頼之書状御同家ニ
御預ヶ有之候相届致披見候御無事之
安否承り安堵いたし候ハ権現祭礼賑
敷候よし此方ハ江戸ニ居而もいまた
何方も見物も不致し候
一右拙者共帰宅之処へ久保様御尋被
下明後十六日御帰国御咄有之明十五日