翻刻
火の用心狂哥 古立川焉馬
台所唐人たちも朝夕に我ひのもとをおろそかにすな
一火災の大小を知る事人々よく知りたる法なれとも《ルビ:因|ちなみ》にしるす
左の手 大ゆび火 さしゆび風 中ゆび水
正四七十 二五八十一 三六九十二
寅巳申亥 卯午酉子 辰未戌丑
右のくり様は大ゆびを正月と定め三本のゆびを十二月迄順にくる
正月の内なればさしゆびから朔日二日とくり始め幾日と当る
所火なれは大火風は中火水は小火也中ゆびは水なれとも三に
あたりて火の数なり故に明暦三延享三文化三年の類ひ
又三月大火あり正月《ルビ:寅|木》の月ゆへ風多し三月《ルビ:辰|土》の月にて火を
このむ理也当文政十二丑三月廿一日水に当りて大火なれとも火の
年にして《ルビ:燃|もへ》出しも巳の中刻火盛ん也二は金の数にて火《ルビ:剋|こく》
金二月《ルビ:卯|木》の月木生火也因て失火多きにや
一巳午は火に《ルビ:属|ぞく》し辰巳は火と水を好む辰巳午の刻限に