みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE7

防火要鎮土 附大火年月考 全 - 翻刻

防火要鎮土 附大火年月考 全 - ページ 8

ページ: 8

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武家は貧(まづ)しけれは町屋へ対(たい)してはおもてふせなること少からず他国の城下には衣服の制度(せいど)厳重(けんぢう)にして格(かく)により木綿(もめん)を着ることなれは已下の身分は勿論也一京大坂の食物を味(あぢは)ひみるに江戸にまさる物更になしもとより江戸のくひ倒れと諺(ことわざ)の如く日本橋通りの夜商ひ皆食物にして裏店の渡世|莫(ばく)大也其外料理茶屋軒を並べ一町毎に鰻(うなぎ)や又は猪(ちょ)鹿(ろく)鶏(にはとり)鼈(すつほん)等を商ふもの多しそれを補采 と心得て身をそこなふもの有人々子孫の延命繁昌を願はぬはなしされは殺生と不浄の肉食をばいみたき物也と彼翁|嘆息(たんそく)せり一世人衣食住の三つをはぶく時は失費(しつつい)も薄(うす)く可(か)成に暮して非常(ひぜう)の用意を肝要(かんよう)にすへし花の江戸日にまして繁栄をなしいさゝかの空地もなく武蔵野のはし〳〵迄軒よりのきに出入る月をながめぬることげに有かたき御代なれとも只おそるべきは火災の多きこといふも更也是繁|華(くは)の