翻刻!いきもの図鑑

コレクション: コレクション2(楷書)

梅園草木花譜春之部. 2 - 翻刻

梅園草木花譜春之部. 2 - ページ 11

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和名類聚抄ニ曰      本草ニ曰         芥 ハ音介和名            加良之      同書        辛菜(カラシ) 崔禹錫食経ニ曰        又有辛菜《割書:和名賀良之|俗用芥子を|》      増補多識編葷菜類ニ曰        芥《割書:和 今按ニ阿於|名 加羅志|》 大芥《割書:和 今按ニ於保|名 加羅志|》        花芥《割書:和 今按ニ波那|名 加羅志|》 白芥《割書:和 今按ニ志呂加|名 羅志|》                    等ヲ載セタリ各別種ニ訓 ス        芥子ヲケシトヨムハ誤也ケシハ瞿栗也芥ハ種類尤多シ        白芥尤ヨシ實辛葉大也子ハ藥トス王世懋ク爪         疏ニ芥多種以春不老ヲ為大市ト云リ是大葉芥子        他ノ芥ヨリ薹遅シ是ヲ以テ名是大芥ナリ大芥ハ国         俗多加奈ト云乃和名抄ニ裁ス辛芥(タカナ)ハ為ス大         芥ト小ナル者謂フ之ヲ辛芥(カラシト)ト其種搗砕キテ           為粉甚辛イシ薫メ好ク通ル口鼻之気ナリ                        乙酉夾鐘未有五日                        真寫ス

現代語訳

『和名類聚抄』に曰く      『本草』に曰く         芥 音は介、和名は            カラシ      同書        辛菜(カラシ) 崔禹錫の『食経』に曰く        また辛菜有り(和名はカラシ、俗に芥子を用いる)      『増補多識編』葷菜類に曰く        芥(和名カラシ、今按ずるにアオ) 大芥(和名カラシ、今按ずるにオオ)        花芥(和名カラシ、今按ずるにハナ) 白芥(和名カラシ、今按ずるにシロカラシ)                     等を載せたり。各々別種に訓ず。        芥子をケシと読むのは誤りである。ケシは瞿栗である。芥は種類が最も多い。        白芥が最もよい。実は辛く葉は大きい。子は薬とする。王世懋の『瓜疏』に        「芥は多種あり、春不老を以て大市と為す」と云った。これは大葉芥子で、        他の芥より薹が遅い。これを以て名づけ、これが大芥である。大芥は国         俗でタカナと云う。すなわち『和名抄』に載す。辛芥(タカナ)は大芥と為し、         小なる者をこれを辛芥(カラシ)と謂う。その種を搗き砕いて           粉と為す。甚だ辛く、薫りよく通る口鼻の気なり。                        乙酉年夾鐘(二月)廿五日                        真写す