Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

BnF. Département des manuscrits. Japonais 212 (1) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 212 (1) - ページ 24

ページ: 24

翻刻

大かたに遣ひなくすを一家一門の異見(いけん)も度(たび)〻(〳〵)終(つい)に二親に 勘當(かんどう)の身ぶんと成りても口はへらず。不断(ふだん)大通を一ッはいに云ひ あるくをよく聞けバ。當時何屋の誰と呼(よバ)るヽ女ら。此男を可愛 がり。勘當の後ハ引受(ひきうけ)て。揚屋町に預/喰(くひ)ふち雑用(さうよう)ハ勿論(もちろん)。小遣ひ までをあてがふて置て。かの色男となりて。今宵(こよひ)も新艘(しんぞう)【妹分の女郎】の 七むらが情(なさけ)にて勝手に終の鳴(な)るまへ。うそくらひ【薄暗い】を上/首尾(しゆび)にして。 二/階(かい)へ紛(まぎれ)上り。怖(こわ)ひやりてや若ひ者(もの)の目を抜て。明部(あきへ)屋の恋のやミ に忍バせ。おゐらが【姉分の遊女】にそつとしらせど。昼(ひる)からの大一座。はむき【歯向=お世辞】とやら ふるまひ【振舞=接待】とやら。藝者(げいしや)まつしやに新造あまた。座敷ハ弾(ひ)くやら