翻刻
【右丁】
乍恐以口上書奉願上候御事
一 私倅平吉儀 真田伊豆守様御領分
当国松城在宮崎新田村長七方《割書:江》由緒
御座候ニ付養子ニ差遣申度内談仕候依之
奉願上候
右之趣以 御慈悲奉願上候通被為
仰付被下置候ハヽ難有仕合奉存候以上
【左丁】
勢利町
文政十丁亥年 升屋
二月 願主 茂兵衛
組頭 治左衛門
丁代 幾右衛門
御奉行所様
右願書廿五日ニ於御役所差上申候処直ニ
御聞済ニ相成候間セリ町丁代名代組頭参候
間此段申渡候
現代語訳
【右丁】
恐れながら口上書をもってお願い申し上げる件について
一 私の息子平吉について、真田伊豆守様の御領分である当国松城にある宮崎新田村の長七の家に由緒があるため、養子として送りたく内談いたしました。つきましては、お願い申し上げます。
右の趣旨について、御慈悲をもってお願い申し上げる通りにお取り計らいいただけましたならば、ありがたい仕合わせと存じます。以上
【左丁】
勢利町
文政十丁亥年(1827年) 升屋
二月 願主 茂兵衛
組頭 治左衛門
丁代 幾右衛門
御奉行所様
右の願書を二十五日に御役所にて差し上げたところ、すぐに御聞き届けになりましたので、セリ町丁代名代組頭が参りましたので、この段お申し渡しします。