翻刻
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きてきたぞほんらいくうのくろころも
そでながゝらで人こそはしらね
と侍り給へば旦那も養叟も。手を打口をあいてふ
さぎかねられけると也。扨御斎を出しけるが。今一度ふ審せばやと思ひ。一休にはわざと魚類の膳をすへけり。めづらしくや思しけん。ひた物くひ給ふ時に。旦那人しれぬ衣めしたる御僧の。したゝか魚をまいる事よとたはふれければ。一休聞給ひて。口はかまくらかいだうなれば。貴きも行いやしきもすぐとの給へば。かゝるものも通り候べきかとて刀をするりとぬきける。一休すこしもさはがず。てきか。みかたかと。とふ。てき也