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コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 12

ページ: 12

翻刻

【みん翻と無関係に作ったものを転載しているため、ふりがなと、適切な改行を欠く状態です】 と云。しからば通す事ならず。いやみかた也といへば。其まゝけへん〳〵との給ひて。只今くせ物がとをるとて。にはかにせきがすはりたるはといひ給へば。旦那も和尚も此お小僧の口にはかたれまじとて。ことの葉なく舌のねふるひてやみぬ 【一休、師の坊 につかへて。 鯉をくひ給ふ事】 『二』一休和尚十二三の時。師の坊につかへて。物よみ手ならひなどしておはせしに。折ふし夜さむのころなれば。師の坊からざけをあつものとしたゞひとりまいりて。一休へはとうふやうの物まいらせられけるに。一休是をみて。およそ出家は。なまぐさ物くはざるよし承はりしが。和尚はからざけをまいるよ。くるしからずは われらもたべんと申されける。師の坊おかしく思し召。なんぢらがやうなる。小僧の身として。なまぐさ物くふ時は。たちまちばちあたるなりと仰られければ。一休眉をひそめて。しばらくしあんして申さるゝは。おなじ人間の身として。小僧にのみばちあたらんや。老僧社なまぐさ物まいらばばちあたるべけれとて。あざわらひておはしければ。師の坊のたまふは。いとけなき身として。心たけたる思ひやうかな。さればよ老僧とて御ゆるしはなけれ共。われらはゐんだうをして食也といひ給へば。其いんだういか成事やらん。少承りたしと申されければ。さて〳〵わごぜはこしやくなる人や。いでいんだうして聞せんとて。一盃