翻刻
【みん翻と無関係に作ったものを転載しているため、ふりがなと、適切な改行を欠く状態です】
もりたるからざけをさゝげて。箸おつとりのべの給はく
なんぢ元来枯木のごとしたすけんとすれ共
生て二度水中に遊ぶ事あたはず。
愚僧に服せられて仏果を得
喝との給ひて。ひた物参りける。
一休つく〳〵と聞きて又眉をひそめてしあんし。其夜の明るを待かねていそき魚の棚へはしり行。したゝかなる鯉を一献買来り。みそ汁をこしらへ。かのこゐをひんにぎり。ながたなをおつとりのべて。ほそくび中にうちおとさんとせられける所へ。師の坊立出御らんじて。是はさたのかぎり也昨夜もしめしおしへしごとく。いとけなき小僧の身としてからさけだにもゆるさゞるに。其いきてはたらく
物をがいしてくらはん事。もつたいなしといましめ給ふ。一休すこしもさはがず。われらもゐんだうおはしますとて去ぬていにておはしける。師の坊もあきれはて。大に笑ひ。それはいかなるゐんだうぞや。もししからばゆるし申べし。しからずはのがすまじとてかの御家の一棒をこわきにかいこふで。ゐんだういかにとせめられけり。一休すこしもさはがず。いで引導仕らんとて左には鯉のほそくびひんにぎり。右にはながたなをしやにかまへて
なんぢ元来なま木のごとし。たすけんとすればに
げんとす。生て水中にあそばんよりは。しかじ
愚僧がくそとなれ喝