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コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 15

ページ: 15

翻刻

【みん翻と無関係に作ったものを転載しているため、ふりがなと、適切な改行を欠く状態です】 て一休とて名を千歳の下に伝へ。田をかへすぢい。のりをするあまをも物語のすゑまでも。それぞと人にいひもてはやされ給ふ事。誠にたゞ人にてはましまさゞるなり 【一休といふ名の事 付 四休居士の事】 『三』一休和尚。御諱は宗純と申せしが別号を一休と名付給ひけるに。或人来て一休と名付給ふ。御心はいか成しさいにや侍るとたづねけれは。よく社たづねめされける。去ながら一休にふかき心もあらざれは。かたりて聞すへきやうもなし。聞給へとてよめりけるは   うろぢよりむろぢへかへる一休   雨ふらばふれ風ふかはふけ とあそはしけれは。彼もの聞て。扨も面白さうなる御歌や。有漏無漏とはいかなる事にておはしけるぞと。たつねければ。御そばなる払子をとりて。彼ものゝ顔をなで給へば。目顔しかめて俯ける。一休払子を引。合点かとの給へばいや何事かなさるゝと。おどろきたるばかりにて。何共心得ずと申。其何共心得ぬ所が無漏路なり。ばつとおどろく所が有漏路也と仰せられければ。彼俗肝にめいじて有かたや即事に大事をさづかりけりと。よろこびて。扨御歌の一休とは心得申候。雨ふらばふれ。風ふかばふけとは。いかなる心にて侍りけるぞ。さればとよ。わつかの道の事なれば。雨も風もいとふ事侍らずと仰られければ。扨も有がたき