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コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 17

ページ: 17

翻刻

【みん翻と無関係に作ったものを転載しているため、ふりがなと、適切な改行を欠く状態です】 云心かといふ。いやさにはあらず。おとごせのこと也との給へば。扨もめづらしき事哉。誠に三平は。両の頬と鼻。二満は額と頤よ。おもしろき故事也。去ながら女共にきかせば。一休様をつめり申べし。とわらひてかへりける 【蜷川新右衛門 はじめて一休にあふ事 付 歌少々】 『四』一休の時代に蜷川新右衛門丞親当とて有けるが。禅法に身をやつし。心をなやましけると也。一休の発明なる事を聞及びて。道師とたのみ奉るべしとて。或時一休の庵室へたづね行て。此木の扉をほと〳〵と叩く。折節一休出給ひて。いかなる人ぞと問給へば。いやくるしも候はず。仏法修行の大俗参て候と申されければ。一休はや問給はく  なんぢはいづくの人ぞ  答 云和尚と同国  国には何事もあらぬか  鴉かう〳〵雀はちう〳〵  こゝはいづくとかしるや 紫に染めたる野辺  いかんとしてか染けるや 尾花 庵 紅菊 紫蘭  ちりての後いかん    宮城野が原  原には何事か有     水は流て沈々風は吹て颯々 よきかなやこれへ〳〵と請し茶をまいれとて一首   なにをがなまいらせたくはおもへども   だるましうには一物もなし 親当返歌   一物もなきをたまはるこゝろこそ   ほんらいくうのめうみなりけり