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コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 21

ページ: 21

翻刻

【みん翻と無関係に作ったものを転載しているため、ふりがなと、適切な改行を欠く状態です】 しけるに。其中に一人申けるは。我ら今度仕りし時。京童のいひしは。今の代には紫野の一休にまさる御僧あらじと申ける。いさやこれ程のぢざうをこしらへ。よのつねの僧に頼まんより。一休和尚を請ずべしといひければ。おの〳〵然るべしとて。はや都のむらさき野へといそぎける  折節一休寺に御座有ける。関の者共くはしく御礼申上くだんのよしをたのみける。一休のたまひけるは。幸 関東修業のたよりなれば。立より開眼してまいらせんと仰下さるゝ。里人よろこびはしり帰り。一休こそ御下なれとて。上を下へともてかへし。なけれど道の塵をとりあたまを棒につき跟をほんのくぼにつけて御むかひに出ける。  一休たゞ一人すご〳〵と来り給ふ。皆々よろこび先御礼を申。一休いで地蔵はとの給へば。さしもけつかうなる地蔵を作り。供物をそなへ。香花をたむけ。しやうごんをおこたらずぞ見えける。扨開眼して給はれとて。一休を請して。いかなる事か有やらんと。われも〳〵とのびあがり。おしあひつまづきなどして見る処に。一休つか〳〵とはしりより。彼地蔵のあたまから。小便をしかけ給ふ事。廬山のたきのおつるがことし種々の供物もうきになり。ながるゝ斗しかけて。開眼は是まで也とて東をさしていそがれける。  所の人々これをみて。あゝ勿体なの御事や。きやうがるやせ法師の。物ぐるひをつれ来り。かゝる