翻刻
【みん翻と無関係に作ったものを転載しているため、ふりがなと、適切な改行を欠く状態です】
申上けるは。此画は土佐守にかゝせ候が。更に此水の中の物しれず。いかゞ御らん有と申ければ。されば何共みへね共。賛のぞみならばしてとらせんと仰られける。かたじけなしとて賛をこふ。一休其画に賛し給ふは
水中に物あり。
その一物をとへば。
かきし画工もしらず。
持主もしらず
賛する我は猶しらず
とあそばしければ。見る人聞物。扨もまつすぐなる御心ばせや。むこならで三国一の掛物なるべしといひしが。今におゐて其掛物。たゞ人の手にはあらずとかや
【一休、五百羅漢の名をこたへ給ふ事】
『十二』或寺に五百らかんを作りて堂くやうしければ貴賎くんじゆのけんぶつ有けり。法事やみて後。其寺の僧