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コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 35

ページ: 35

翻刻

【みん翻と無関係に作ったものを転載しているため、ふりがなを欠く状態です】 事をすこびて。問あやつられける。すべてらかんのみに有べからず。 【一休、元三のあしたしやれかうべを引てとをる事】 『十三』元三は。歳のはじめ。月のはじめ。日のはじめとて。一 天四海の人々。かしこきも愚なるも。愁あるも。愁なき も。貴きもいやしきも。いわひかざる事かわる事なし とみゆ。屠蘇白散には。どぶろこなり共。髭につけ。お かゞみすはるとて。尻餅なり共つきてそれ〳〵にいわ ひませるありさまは。まことにきのふにかわりたるには あらね共。空のけしきものどやかに。霞わたり。大路の さま松立わたし。家にはながき代のためしといふ。しめ なわを引まはし。昨日の夜半迄。人の門たゝきて。何 事にかあらん。こと〳〵して足を空にまどふが。たゞ一夜 あけぬれば引かへ。心もゆる〳〵と。又共晦日の来るべき心 もなくて。のべの小松に。千代万世をいはひそめ。いつ死ぬ べき物とはなしに。万の事をいみおそれ。朝の露に名利 をむさぼり。夕の日に子孫を愛し。蟻が磨をめぐるがご とく。おなじ事をくるり〳〵と。五百八十年七まがりと。い わひて。世を秋風の心は。露ちりほどもなき人心を。一休 おかしく思し召。誠におろかなるかな。槿の晷まつ間をも。 さかり久しき花とながめ。がげろふの青天に羽をふる ひて。たのしむ間もなき世の中に。くそにはくぬる正 月ことばや。たゞ時の間の煙共なりなんと。打見るより思は るゝ。いで物見せん人々よと。はかはらへゆきて。しやれか