chinjuhさんのお気に入り

コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 87

ページ: 87

翻刻

【OCRのままです】 たからとし給はんやと問給ひしに。御先二人は此壁にま さるたからは又あらじとの給ひけるに。遠磨大師はも 歳にて。一の乙皇子なりけれ共。此玉は世宝にて。爰 にあらず。智光の珠こそは。又なき実なれとてかの珠 をなげうち給ひければ。尊者おどろき。かゝるいとけな き身として。ふしぎなる人かなとく。則御名を達磨 と付られける。はじめは菩提多羅と申せしとかや。 達磨とは。万の事に達し通じく。みがき立たる様 なる人なりとの心とかや。しかれば胎道は老若にはよ るべからずと。手を打。かの老僧をわらひ給へば。老僧 も衆中にてこみつけられ赤面しく申されけるは