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コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 90

ページ: 90

翻刻

【疲れたのでOCRのまま放置します……】 かね先より皆々よしなき事共をいひて。御僧をはづか じめける事のはつかしさよ。いかなる人そ名をなのり給へ と。口々に申ければ其詩の下に候との給へばまことに一多し 候は何一わか申そと。尋ける。其中にひしり一人眉を皺 め。彼詩の筆跡を見る。一休はや御いとまとて御下向 あらんとす。彼僧この筆は正しく紫野の一休なりこ とに一と書しはくせものなり。やれ引とゞめよとて おつかけたり一休これは何事なりと仰られければ 先より存せす皆々慮外申したり御免あれ。先御帰り ありて。傍へ入らせ給へとやう〳〵に申て留給ふ はや御下問あるべしとの給へは色々ちそう申て □ おくり奉りけるにひじりの中に一人申やう。あの ごときの名僧。此山へは又のぼらじ。大師の御影に智を たのみ申さん物をと。又おつかけ奉る何事なると 仰らるれば。しか〳〵と申。一休わらひ給ひて。それ程 の事は又立かへらず共なる事也。その御影を持来 れとて。道なる茶屋にやすみておはしける。我人 おどろき。大師の質を請に立ながら思案もなく。あ そばす事。聞しより大博学の祖師かなと。舌の 根をふるひて。大師の御影を持来りけれは。立なが らあそはしける弘法大師活仏死ねはかわ はらの土となると一筆にさら〳〵とあそ