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コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 92

ページ: 92

翻刻

【ほとんどOCRのままです】 此 僧(そう)御 筆跡(ひつせき)のめでたきをみて。いよ〳〵推重申たり。 都衆と見たてまつるは。ひがめかと申ければ。よく社 見しり給へ我等は都の一休なりと仰られしかは。さてこ そたゞの人にはあらしと。はじめより申けるはと云 もあへず。彼はい前へあげおき給ふ。御作の詩を取来 りて。御名をあそばせとこひければ。あそばしける。 さて彼僧一休なりとて。横槌にて庭はき杓 子にて芋もり。御馳走申事中〳〵いふもおろ かなり。おりふし花のさかりなれは庭前の花をみ 給へと酒肴を出しくなぐさめ申扨後僧申ける は。此山へ又御出なさるゝ事は。はかりがたし。末代の 宝にもなるべければ。何にても一筆あそばし給はれと 申ければ。やすき事也。御望あれとの辺へば。さても 拝殿にての御 作の詩は御自作にて候か又いにしへ も。かゝる詩の侍りける 事にて候かと申ければ さればいにしへより有し 事なり。もろこしの詩人 東坡居士が径山寺にて つくりし詩にかくいへり       山僧     山鳥偸来   山雲飛片菓問 山遠路幽深片食道 山花叢茂林沈吟尋   山水碧沈樹相     山猿抱懸       山客