翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻40-42 - 翻刻

本草図譜. 巻40-42 - ページ 38

ページ: 38

翻刻

【右丁】 一種  ねこまた《割書:江|戸》   ねこのて《割書:尾|州》   穂(ほ)長(なか)くして頭(さき)に四五丫(しこまた)を   なす物 西洋(をらんた)の商客(せうかく)持(も)ち   渡(わた)る華夷考(くはいかう)に曰く《振り仮名:似_二|ほう》   《振り仮名:鳳鳥之冠_一|てうのくわんににたり》食者(くろふもの)《振り仮名:多_レ力|ちからをほし》と   云々 【左丁】 一種  あかあわ《割書:勢|州》   しもかぶり《割書:江|戸》   苗葉(へうやう)小にして穂(ほ)も短(みしか)く   毛(け)なく実(み)赤色(あかいろ)なり 【十行一字目「鳳」、四字目「冠」は別の字の上から書いたように見える】 【十行下から一字目「と」は別の字の上から書いたように見える。国立公文書館デジタルアーカイブでは「之」(『本草図譜巻之41・42』コマ12  https://www.digital.archives.go.jp/img/4676182)。】

現代語訳

【右丁】 一種  ねこまた(江戸)   ねこのて(尾州)   穂が長くて先端に四つ五つの股を   なすもの。オランダの商人が持ち   渡った。華夷考に「鳳鳥の冠に   似たり。食べる者は力が多い」と   書いてある。 【左丁】 一種  あかあわ(勢州)   しもかぶり(江戸)   苗と葉が小さくて穂も短く、   毛がなく実は赤色である。

英語訳

【Right page】 One variety  Nekomata (Edo)   Nekonote (Bishū)   A type with long ears that form four or five forks   at the tip. Brought over by Dutch   merchants. The Kai-i-kō states: "It resembles   the crest of a phoenix bird. Those who eat it   gain much strength." 【Left page】 One variety  Aka-awa (Seshū)   Shimokaburi (Edo)   The seedlings and leaves are small, the ears are also short,   without hairs, and the seeds are red in color.