翻刻
のそとはへ掛させ給ひて押立てこし成【被成?】やたてを
ぬき出し五くわんのあら筆にすみをふくませ五
方の二のきざみへなげ上させ給へは阿字十方三世仏
三字一切しよほさつだじ八まんしよしやうぎやうかい
せあね?た?仏と書留筆はくうかひの御手に渡る也
其時千人の弟子たちは口をとじ三度らひはひし給ふ
御弟子のけい約申さんとて其時弘法と名を
改給ふ弘法とはのりをひろむると書也そのうへ
五百八十年おこなひ給ふ五つの宝物寺にそへ
渡し給ふそれによつて唐土にても五筆おしやう
とはやらせ給ふ天ぢくへ渡らせ給ふ降?雨のなん所
有先ちくりん山と申は百廿日に行道也竹?のうすき
出す?はくろねのひいか継?掛り五たひの廻【過?】り?
すふ事かきりなし扨それを打過さうれひ
山りうせ川につき給ふ此川帳能〳〵御らん有れ
はふかきひろさ八万ゆじゆんの川さうな〳〵
一渡るべきほうもなし川上を御らんあれは
十二三ばかりのとうじ壱人御立有いかにそ