翻刻
どうじ御覧んじていかに弘法大国のならひ□□□……【破れがあり、前のコマが見えている】
物書てこそ物書とは申せ白紙に黒き文字をすへ
ては物書とはいわすねがわくは此りうざ川に
一筆遊し候得と仰ける弘法きこしめしむかしが
今に至る迄ながるゝ川に物書ためしなしさりながら
書ざれば日本の名折と答りうざ川に大日の
ぼんじ遊玉ふ水つきしづかにながれ大日のぼん
字あらたにおがみ給ふどうじ御らんじていかに弘法
大日のぼん字に火といふてんうつ事有物を
何とて文字かたわになし給ふ弘法きこしめし火
と云てんうつ物なれは水のそこよりみやうくわもへ
上りどうじをやきころさん事ふびんさにわ
さとてんをりやくして候どうじきこしめしやけ
候はゝ此方の計也いそぎてんうち候へはあんのことく
水のそこよりみやうくわもへ上りどうじにもへ
掛るどうじ御覧んじてしゆしやうに候いそき
此火をけし候へ弘法心得たりと水のいんを
むすび川上へなげさせ給へは元の水とながれ