みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE4

享保十三年江戸洪水記 - 翻刻

享保十三年江戸洪水記 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

押披かれ何国共不知流れ行たり又みぢんに くたけこま〳〵に成て流れ行かた不知よし 扨とんと橋は水戸殿ゟ先頃ゟ修覆有之内也 龍慶橋は水押破り欄干行桁橋板ともに 其儘にて小石川御門外を行過御門之東の方 土手之上なる高みに流留り于今其儘にて すいりて有之龍慶橋ゟ小石川御門前を 行過候へは右之橋武士屋敷の上を流れ通り候 もの也是にて水の高サを可知也尤橋流行たる 時橋に家の屋根あたりて家打こはれたる 処も中之橋の向東側角の屋敷也誠に龍慶 橋の家々の上を流れ通りたる事前代未聞也橋は 其儘にて欄干共に小石川御門の外東の方土手 の高み芝の上に人の直したる如くに横筋違に 流留りたり諸人行をけし是は〳〵といつて 貴賤男女水戸殿御門前ゟ往還の人見ゆる能 く水の勢も強と見へたり扨龍慶橋の跡は橋 杭一本もなし両方より突出たる石垣斗残りたり