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コレクション: STAGE4

享保十三年江戸洪水記 - 翻刻

享保十三年江戸洪水記 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

  藁ふき抔はむね開て舟の如くに成り大川  の方へ人乗なから流れ行くも有其中に四斗樽  を浮きにして女の取つき来る有此女水辺にて  生れなり心有けるか昌平橋辺にて水の浅みへ  おし上りたり其桶の内に五歳と三歳に成る  子を入れて扶けたり女のきてん比類なき働也  女にても水を得たる徳也又居風呂桶に親と  見えし老女を入れ縄にて背負ひ来る男水道  橋辺にて縄きれけれは男桶に取付んとすれ共水強    けれは浮つ沈つ取付得す桶の内の老女立て外を  みんとすると其まゝ居風呂桶横になり老女も桶  も男も放れ〳〵に成て流れ行たる也 一西古川町の川端の素麺屋所の大屋なるか店の  もの十人斗かや家根へ上り流るそうめん棹を棹  にして牛天神の方へ横切に押助りたり能き働也 一関口水道町に能稽古舞台有其所に居ける  か夫は番にて留守女房と母親と男子二人と居ける  か水来ると其侭先舞台え上りける舞台へも