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コレクション: STAGE4

享保十三年江戸洪水記 - 翻刻

享保十三年江戸洪水記 - ページ 19

ページ: 19

翻刻

 歓取上置材木共流来るを引上〳〵する内に  黒き大きなる箱流来て引上る其間に水  夥敷増来る故皆屋敷の内へ逃込たれとも  水段々増家内へ水押上る故松庵叶わず  とや思ひけん皆土蔵の二階へ上りたれ共水二  階の上まて押来るされ共二階高けれは丈は水  八寸程にて漸命助りたり水段々引けれは彼の  蔵の二階ゟおりたるに松庵十八番目におりたり  其跡に下女壱人おりる時に土蔵北のかたへ打    返りたり下女南の方戸前出る時に土蔵倒  れたる故口の鴨居にて下女の額をしたゝかに  打破りぬ今少し早く蔵倒れたらは大勢の内  にあやまち有へきに是等は時の仕合とや申へき  命から〳〵の仕合なり右取集メたる箱も材木  も不残いつくともなく流失たりし民川  源七咄也 一三宅弥一郎曽我七兵衛平岩全左衛門蜂屋  五郎兵衛何も家根を破り命から〳〵の躰