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コレクション: STAGE4

享保十三年江戸洪水記 - 翻刻

享保十三年江戸洪水記 - ページ 22

ページ: 22

翻刻

 高み迄押上西の方は一丈二尺の水着小石川御門  の西の土手ゟ堀端の屋敷軒限海の如くの  よし駿河台土手の上小石川御門土手の上ゟ  見たる人の咄也 一近山清右衛門といふ仁小日向堀向に居られ候所に  大水押来り取物も取あへす急き退られ  けるに内方を乗物にて出されしに水大に増  来り彼乗物共に押流され行き下のかた斎藤  頼母内の内江なかれかゝるを頼母家来引上    其儘屋根へ揚候内に清右衛門も家来も漸来  りともに頼母屋根にて念仏申て夜を  あかし命助りたりと承り候安藤若狭守殿  咄也扨々心細き助り様なり 一小日向久永丹波守殿屋敷一入水高く押入候  急に水来る故丹州駕籠にて出られんと頃か  内に水嵩増り六尺を呼間も心元なく中小  性共乗物を舁て外へ出したる所表ははや  大水に成り乗物をさしあけ命から〳〵