みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE4

享保十三年江戸洪水記 - 翻刻

享保十三年江戸洪水記 - ページ 24

ページ: 24

翻刻

 ふた二重家にして長持の内に置れしかと  長持の内へ水一はいり入二重家の茶入の壷の  内へも水一はい入たると承り何も我を折申候   事共也 一今度の水はみな軒口まて一はい二階の上迄  来り候故米大豆なと水入ゆへに立不申候十三  俵にて根岸又兵衛金弐分に払はれたりと  根岸三左衛門物語也桜井九右衛門抔は一俵  に付百文宛に払はれ候と是は又咄にて聞申候    みな其くらゐなり夫も外之者は買不申候糀屋か  調へ申由承り候右之米にて糀作り候て来年は味  噌替り可申候大豆抔は一升売之沙汰承るに  一升二銭三銭に売る由に候米も豆もふやけ  米なとはほろ〳〵と成候由に候壁物なとも大  かたはたいていの堅地はみなはけ候よし何もかも  中へ水通し候故二重三重の箱の内えさへ水  入候皆泥水にて刀脇差の鞘の内へもとろ  水一盃入直にさび候由也大かた鞘われ候由