みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE4

享保十三年江戸洪水記 - 翻刻

享保十三年江戸洪水記 - ページ 27

ページ: 27

翻刻

日やらん大勢の人は死家はみちんに成り或は 流れ財宝は水にとられ漸命助かりしを 神仏の御蔭と難有かりぬ残りたる家々の 内なとを見るに壁は落々残りしは棚斗なり 二三十年も過たる辻堂なとのこはれたるを 見る如くに成たり中々きのふ水にて破れたる 家をは見らすこけら屋蠣から昔の家は水に 流しにやね打かへりたる由依之やねに 乗たる人皆打返り〳〵ては人多く死候由また 萱葺はやねにかやを不立候故かつしやに斗故か 流れ候時やねひくき板の如くに成かやふきに 乗流たる者はあそこ爰にて引懸助りたるも あり又午込ゟ小石川御門の土手の高みに人 あつまり長棹なと出し夫に取付助りたるも あり又駿河台の土手の高みゟ大縄を投 出し又は爰にても棹を出し夫に取付助り候由 坂倉作たと申奥御右筆小石川の土手の 上ゟ長棹を出し人五人乗て萱家の流来るを