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コレクション: STAGE4

享保十三年江戸洪水記 - 翻刻

享保十三年江戸洪水記 - ページ 28

ページ: 28

翻刻

 是に取付とて助けたる由作左衛門直に物語也また  堀内宇左衛門も龍慶橋川向椎の木の隣にて宇  右衛門親類の前江見舞是もかやふきに二人乗て  流来るを見て折ふし水かさ増彼家東の方へ  なかれ寄たる間やれ助けよとてしよれんを出し是  に取着とて出されけれは野郎其しよれんに取  着助り申候今壱人はやね二ツにわれて行方  知れす流れ行たりあのものはと野郎に  尋られしにあれは親也と死顔に成りて    いえり不便千万なる事と宇右衛門物語也  其流れゆく者幾百とも不知由也凡人の死  たるは中々千人なとゝいふ事は有間敷と風聞也  いまた流れ水死の慥なる積りは不知也 一此水の発るゝ元なくては来ましとの風聞也  今度新田の故なりと評判也下総国に飯沼  とて古来ゟ沼あり此沼竪七八里横三里  程の沼たり此沼を新田に取立れは凡七八万石  に成候よし也江戸赤坂の溜池なとの如くに