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コレクション: STAGE4

享保十三年江戸洪水記 - 翻刻

享保十三年江戸洪水記 - ページ 32

ページ: 32

翻刻

 小日向衆は安き心も無之由扨々小日向筋今  度の大水にて悪敷場所に成申候 一赤坂松平安芸守屋敷之土手崩れ新屋  敷細井金三郎仁賀保茂兵衛井上吉之丞  此三軒へ崩れかゝり本家みぢんに潰れたり  金三郎家来二人打殺され候大あやまちも一両  人有之候仁賀保方にも人損し候由金三郎に  は其少し前山崩れ可申候御逐被成候得と或  老人の申に依て前の町家へ退かれ居られ    候所米なくては難叶とて用人の弟取に  走り行しか二度めに山崩けり死たり弐人共  又壱人共いふ扨々危き哉水はまだ流れても  助る事もあれとも金三郎今少し油断して  出られすは本家の内にて命有間敷也かれ  をおもひ是をみるに物に即けの申事は不同心  なる事にても可用事也又物に即のゆかさる  人の申事は縦老人申出し我好む事にても用  ましき事也用ふると用ひさるとにて大切の命