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コレクション: STAGE4

享保十三年江戸洪水記 - 翻刻

享保十三年江戸洪水記 - ページ 34

ページ: 34

翻刻

 人共に土中に成たれとも首より上え土かゝらぬ  故に其侭堀出し命助りし由下男壱人なり  助五郎と三人助りたり右舅は折節雪隠  へゆき居なから打ころされたりといえり  右之物語は神谷市郎右衛門と申富士見御宝  蔵番之頭近辺にて能被存候とや市郎右衛門  咄也又払方同心藤三郎と申者も同様に咄申候  藤三郎申候は客仁の雪隠え被参といふ義は  不承と申候是は与力の隠居にて八十斗の人  の由菅沼苗字の人也と藤三郎語れり無  慙なる咄なり時節とは乍言口惜き死様也  常に信心第一也此人常の行跡不知といへとも  慈悲の家には有さりもなき事也 一払方御納戸町長円寺の谷に払方御納戸  同心四五人居れる内に杉山弥助山本十助屋  敷の後隣に桑山権左衛門と申御先手頭  崖の上に屋敷有高サ弐丈斗右の崖くへ  十助屋敷江崩懸り町家みちんに成たり